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技術コラム

ステンレスパイプの穴あけを依頼する際に確認すべきポイント

ステンレスパイプは、耐食性や清潔性に優れ、食品機器や医薬設備などで多く使用されています。その加工には高い精度と美しい仕上がりが求められますが、変形やバリの発生を抑えるには、レーザーによる非接触加工が効果的です。

ただし、レーザー加工機を持っているだけでは十分とは言えません。ステンレス特有の性質を理解し、スパッタ対策・外観品質・アシストガス選定といったポイントを徹底しているかが、仕上がりを左右します。

本記事では、ステンレスパイプの穴あけ加工を依頼する際に確認すべき重要なポイントを解説します。

ステンレスパイプの穴あけを依頼する際に確認すべきポイント | パイプ切断・穴あけ 3次元レーザー加工センター.com

ステンレスパイプをレーザーで加工するメリット

ステンレスパイプは耐食性や強度、清潔性に優れており、食品機器や医薬設備、配管システムなど幅広い分野で用いられています。こうしたステンレスパイプに穴あけや切断を行う加工方法として、レーザー加工は有力な選択肢となっています。

その理由は、レーザーによる非接触加工がもたらす仕上がりの美しさや、加工時間の速さにあります。従来のドリル加工ではバリ発生が避けられず、薄肉パイプでは変形のリスクもありました。

しかし、レーザー加工では熱エネルギーで瞬時に金属を溶融・除去するため、表面側にはバリがほとんど発生せず、裏面でも発生が極めて少ないです。また、加工時間も非常に短いです。

さらに、近年のファイバーレーザー技術の進化により、ステンレス特有の反射率の高さや熱影響もコントロールしやすくなりました。これにより、薄肉パイプや複雑形状の加工でも歪みや焼けを最小限に抑えた美しい仕上がりが実現できます。

ステンレスパイプの穴あけを依頼する際に確認すべきポイント

こうしたメリットを有するレーザー加工ですが、ステンレスパイプのレーザー加工を依頼する際には、単にレーザー加工機を保有しているかどうかではなく、ステンレス特有の加工課題をどこまで理解し、対策を取っているかが重要です。ここでは、加工品質を左右する3つのポイントを解説します。

スパッタ対策の有無

ステンレスは鉄と比較して、加工時に発生するスパッタの温度が高く、素材表面に溶着しやすい特性があります。特に食品機器や配管部品のような用途では、溶着したスパッタが剥がれて異物混入やフィルターの詰まりを引き起こす恐れがあるため、スパッタレス加工が求められます。

当社では、ファイバーレーザー加工機「TruLaser Tube 3000 fiber」を使用しています。この設備は、パイプ内部へスパッタ防止剤を塗布できる機構を備えており、内部へのスパッタ付着を極限まで抑えることが可能です。

外観品質を左右する「傷」への配慮

ステンレスパイプは錆びにくく美しい光沢を持つため、建築装飾やデザイン什器、オブジェなど外観重視の用途にも多く採用されています。

しかし、一般的なレーザー加工機では、加工後にパイプがコンベヤ上に落下する構造になっており、その際に微細な傷が発生してしまうことがあります。

当社の「TruLaser Tube 3000 fiber」では、ワークが落下する前にワークを取り出すことが可能なため、傷の発生を防止します。

使用するアシストガスの選定

レーザー加工では、溶融金属を吹き飛ばすためにアシストガスが使われます。一般的に酸素と窒素が用いられますが、コスト面から酸素を使用する加工業が多いです。

ただし、ステンレスパイプに酸素ガスを使用すると、酸化による焼けが発生し、後工程で焼け取りが必要となります。結果として手間やコストが増加し、リードタイムも伸びてしまいます。

そこで当社では、窒素ガスを使用してステンレスのパイプ加工を行っています。これにより、焼けや変色を防ぎ、後処理不要で美しい切断面を実現しています。

ステンレスパイプのレーザー切断・穴あけ加工事例

ステンレスパイプの傷なし加工

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本事例は、最新レーザー加工機「Trulaser Tube 3000」でステンレス丸パイプを傷なく加工した例です。従来は切断後に切粉で表面に傷がつくことがありましたが、本機の「ワーク落下防止機能」によりそれを防止し、傷や変形のない高品質な仕上がりを実現しています。

>>加工事例の詳細はこちら

ステンレスパイプのレーザー加工なら、パイプ切断・穴あけ加工センター.comにお任せください!

こちらの記事では、ステンレスパイプの穴あけを依頼する際に確認すべきポイントについてご紹介いたしました。

ステンレスパイプのレーザー加工は、スピードと仕上がりの美しさを両立できる非常に優れた加工方法です。しかし、高品質な結果を得るためには、スパッタ対策の徹底、ワークの傷防止構造、アシストガスの選定といった細部まで配慮できる加工業を選ぶことが欠かせません。

当社では、外観品質が求められる装飾用途や、衛生管理が重要な食品・医薬関連設備に、スパッタレス・傷なし・焼けなしの高品質なステンレスパイプ加工品を納品をさせていただいております。ステンレスパイプの穴あけ加工でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

>>ステンレスパイプの加工事例一覧はこちら

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